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ポケットサックスの吹き方 補足11

ザフーン・ポケットサックス(Xaphoon Pocket Sax)は手軽にサックス気分を楽しめる新しい楽器です。ポケットサックスの吹き方、補足その11。グロートーンはいかにもサックスっぽい音ですが使いどころが難しいです。

» ポケットサックスを吹いてみました

サックスの演奏を聴いていると、ここぞというところでびりびりと割れるような音を聴くことがあります。まるでサックスを壊さんばかりに力いっぱい吹いているような印象の音です。しかしポケットサックスを思いっきり強く吹いても――たしかに音は大きくなりますが――びりびり割れるような音になりません。あれはポケットサックスでは真似できないのでしょうか。

サックスを吹きながら声を出す

あれはグロートーンという技法で、サックスを吹きながら同時に声を出しているのです。サックスを吹きながら「うー」と唸る、それだけです。別にサックスのメロディーに合わせて歌わなくてもいいです。吹いているメロディーに関係なく、自分がふつうに話すときの声の高さでうーと言えばいいです。ポケットサックスも同じで、吹きながら「うー」と唸ると……万歳!びりびり割れた音になりました。

どこで使うかが肝心

グロートーンは「ものすごく力いっぱい吹いているぞ!」という音に聞こえます。音自体は濁った汚い音なので、一曲ぜんぶこれで吹くものではありません。ここぞというときに使ってこそ効果のある技法です。が……ここぞというのが、私にはどうもよく分かりません。

日本の演歌は分かりやすいです。素直にいちばん気分の盛りあがるところ。サビの部分で歌手がいちばん高く声を張りあげるところがポイントです。「それでもぉぉぉお、会いぃぃたぁぁぁくてぇぇぇぇ~~~~」みたいなところです。しかし、サックスはどうもそんな直球ど真ん中な表現をしない印象なのです。いちばん盛りあがるところをわざとはずすというか、いっそぜんぜん関係ないところでグロートーンを使うような印象があります。

申し訳ない、グロートーンをどこで使えばいいのか、私はアドバイスできません。
どこで使うとサックスっぽいか、みなさん自分で実際のサックス演奏を繰りかえし聴きながら研究してみてくださいまし。

楽器があればもっと楽しい毎日
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