妖怪クロネコピンポン
朝、ピンポーンという呼び鈴の音に飛び起きます。
クロネコか郵便か、商品を運んできたのでしょう。
明け方まで仕事をしていました。
ついさっき寝ついたばかりのぼんやりした頭で玄関にたどり着き、ドアを開けますが。 誰もいません。 …いたずら…?かと思いましたが、朝の6時にそれはない。 それどころか朝の6時ではクロネコも郵便もありえません。
妖怪クロネコピンポンです。
姿がなく、住人の寝ついている時分にピンポンダッシュするはた迷惑な妖怪です。 一説によると身体が無いので実際にチャイムのボタンを押しているわけではなく、 「ぴん、ぽおーん」と戸口で口まねしているのだとか。
目をつけられたのか一時期しょっちゅう出没して、悩まされましたが。 じきに本物のピンポンと区別がつくようになりました。 偽ピンポンは少し音に元気がないのです。 偽ピンポンを無視するようになってから、いつのまにかやって来ないようになりました。
今まですっかり忘れてました。
そしたら最近、もっとおもしろいことが起こっていることに気がつきました。
予知です。(続く)
楽器があればもっと楽しい毎日
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