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カイサドラムを分解しました

暖かくなるにつれてカイサドラムが錆びてきました。表面に塗った防錆ラッカーは空気の乾燥したドイツなら有効でも、日本の夏の湿気には耐えられないようです。そこのところをメーカーに要請して、6月から入荷するカイサは真っ黒に塗装したタイプになります。ですから今後は一安心なのですが。

この錆びてしまったカイサについてはなんとかしなければなりません。錆を落としてからペンキで真っ黒に塗ることにしました。作業の前段階としてカイサをバラバラに分解しました。

各パーツの説明

①演奏プレート
最も重要でデリケートで高価なパーツです。カイサを分解するときはこれを傷つけたり凹ましたりしないように注意。
②裏蓋
演奏プレートの次に重要で高価なパーツでしょう。演奏プレートと裏蓋を組み立てるとカイサの形になります。
③組み立てロープ
演奏プレートと裏蓋を結びつけるロープです。3カ所あります。結び目が固くてほどけなかったのでハサミで切り落としました。同じものが街で買えると判断したので。
④締めつけベルト
三本の組み立てロープを外側からぐるっと巻いて締めつけて止める太いゴムベルトです。 日本のツヅミ太鼓の真ん中をぎゅっと絞っていますが、あんな感じ。フックを外すとほどけます。
⑤縁飾り紐
カイサの周囲にぐるっと巻いてある紐です。役目がよく分かりません。溶接の汚いところを隠しているだけのような気がします。紐を取るとカイサの音がクリアでシャープになったような…気のせいかもしれません。
⑥エッジガード
演奏プレートのエッジ部分をぐるっと保護しているパーツです。硬い金属と思ったらふにゃふにゃのビニールでした。エッジは一応、角を落として指を切らないように加工してあるようなので、見栄えとしての意味合いが強いようです。

カイサドラムの分解手順

  1. 締めつけベルトを緩める。
    太い締めつけベルトの先には頑丈なフックが付いていて、組み立てロープに引っかかっています。これを外しますが、カイサの隙間から指を入れて引っぱるくらいでは動きません。丈夫な紐を持ってきてフックに通して、その紐を引っぱってフックを外します。
    フックを外すと演奏プレートと裏蓋はぶらぶらになります。
  2. 組み立てロープを切断する。
    演奏プレートと裏蓋を結びつけている三本の組み立てロープを切断します。切断しなくても結び目をほどけばいいのですが、結び目がガチガチでほどけません。見た感じ街で代わりを買えそうなので、ハサミでぷつんと切ってしまいました。
  3. 縁飾り紐をほどく。
    縁飾り紐の結び目がカイサの内側にあります。ゴム状の接着剤で仮止めしているので、それを剥がして結び目をほどきます。

さあもう後へは戻れません。カイサドラムの錆を落としてペンキを塗るしかない。
やるしかありません。

あ、しまったっこれでは月曜日の福岡ディジュリドゥ吹こう会に持っていけません…

楽器があればもっと楽しい毎日
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