横笛の吹き方、概説
これから横笛―6穴フルート―の吹き方について書いていきます。他の記事も書きながらの作業なので日毎に更新する、というようなことはできません。週に一度、街の音楽教室に通うようなテンポでおつきあいしていただけるとうれしいです。
6穴フルートとは
6穴フルートとはここでは、ヨーロッパ全域で散見される素朴な横笛の総称を指します。細長い管に、吹口と6つの指穴を開けただけの簡単な構造をしています。"6つの指穴"というのはドレミファソラシの7音を出すのに必要最小限な指穴の数で、だから簡単な運指でドレミを鳴らすことができます。そのかわり半音を出すのは苦手で、だから違う調で演奏するときはムリせずに、その調専用の音程のフルートに持ち替えて演奏します。
» こんな音
歴史
ヨーロッパにおけるフルートの歴史は12世紀のドイツから始まりました。当時は「フルート(=笛)」と言えば縦笛リコーダーのことを指しましたから、わざわざ「横向きに吹くフルート」と呼んでいました。この横向きに吹くフルートは、ルネサンス末期にはヨーロッパ全土に普及して、マーチングバンドや大道芸、室内演奏会などで好んで使われるようになりました。
その後オーケストラで使われるようになったフルートはハイテク化していき、現在で「フルート」と言えば誰でも知っているあのフルート=コンサート・フルートを指すようになりました。
一方の6穴フルートは昔ながらの形を今に伝え、ヨーロッパの田舎のお祭りやマーチングバンドなどで根強く愛されています。
» The Renaissance Flute
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