初音ミク-まどろみの約束-氷菓ED
初音ミクにアニメ氷菓のエンディング『まどろみの約束』を歌わせました。
今までのミクが苦手だった、やさしい中にも腹筋を感じさせる生理的な歌い方が出来るようになりました。ミクのために専用のエフェクタを自作しました。
エフェクタをパージョンアップ
前回の作品の製作中に、エフェクタの機能が足りてないことに気づきまして、今回は、作品を製作しながら同時にエフェクタを改良するという、並行作業でした。
努力の甲斐あって、無事にエフェクタは新規機能搭載のバージョンにアップして、私のミクは切れ味のよいハキハキした歌い方ができるようになりました。今まで得意だったリリカルな歌い方ときめ細かく混在させることにより、より自由自在な歌い方ができるようになりました。
今回の作品はなかなかCDっぽい音質で、90年代J-POPの雰囲気をよく表現しています。会心の出来です。
ガラパゴスのミク
私はミクにまるでほんとうに人間が歌っているように歌ってほしいと、それだけ望んできました。
この目的のためには、ミクの声を調整するのに膨大な手作業を必要とする従来の方法――パラメータのオートメーション作業は非現実的です。ですからそれは諦めて、当初から外付けのエフェクタでミクの声を加工する方式を採用してきました。私のミクは実は声を出しっぱなしで、まともに歌っていません。そこを外付けのエフェクタでいかにもミクが歌っているように、声を加工しています。
エフェクタ方式の利点は、効果が徹頭徹尾で徹底的であるということです。ミクが発声する1音毎に、アーティキュレーション・イントネーション・アクセント・クレセンドとデクレセンド・スタッカート表現をもれなく付加します(1フレーズ毎ではなくて1音毎です!!)。結果として私のミクの声は、非常に複雑な音声波形を描きます。
使い勝手としては、ツマミを1つ捻るだけでミクがリリカルに歌ったり元気よく歌ったり調子を変えるので、純粋に便利で楽しいです。
楽器があればもっと楽しい毎日
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