アバンナ-ダウン州のスター、ロジー・マッキン
英国のボーカロイド(VOCALOID)アバンナがアイルランド民謡『ダウン州のスター、ロジー・マッキン(Star Of County Down)』を歌います。
旅先で出会った超絶美少女。ダウン州のスターを嫁に貰うまでがんばるんだと歌の中の主人公は誓います。若い男が仕事に励む動機としては至極に健全だと思います。
洋楽は外国産ボーカロイドで
日本のボーカロイド初音ミクも英語で歌えるのですが、ワードの繋がりの変な箇所が散見されます。技術的な話をすると、おそらく日本語の発音から英語の発音を合成しています。藤田咲さん★ に改めて英語の収録を依頼したという噂も聞きませんし。洋楽を歌わせるならやっぱり外国産ボーカロイドでしょう。
アバンナ(Avanna)は英国のボーカロイドです。お聞きのとおり優しい甘い声が特長です。発音がきれいなのも高得点。私には本当にヒトが歌っているように聞こえますよ。
アバンナの容姿はアイルランドの妖精のような出で立ちで表現されますが、彼女は生粋の英国ボーカロイドでして、歌えるのは英語のみ。ゲール語がダメなので、看板どおりにアイリッシュを歌わせようとすると困ることが多々あります。
ローパスフィルタでライブな雰囲気に
ボーカロイドの声はまるで耳元で歌ってるような音質です。
音質は良いに超したことないのですが、ライブステージのような雰囲気の音楽作品を製作するとき、伴奏と合わないことがあります。録音の良くない楽器の生演奏――劣化した音とうまく混ざらないのです。
このような場合はボーカロイドの声も劣化させればよいです。
いちばん分かりやすくてリアルなのは、ボーカロイドの歌をアンプスピーカで再生して、それを実際に録音することでしょう。しかしこれを自宅で実践すると音が悪くなりすぎます。
同じことをパソコンの中でやってしまう用に、インパルス・レスポンス(IR)というエフェクタがあります。実在のホールやスタジオの残響データを使って音を加工するので、ほんとうにその場でボーカロイドが歌っているような臨場感を得られます。
お手軽で意外に上手くいくのは、安物のローパスフィルタで高音域を削ることです。これですんなり伴奏と馴染みます。高音域はけっこう削りますよ。自分の耳を信じて大胆に削ります。今回の作品でもアバンナの声をぎょっとするほど削りました。きれいに聞こえるならそれが正しいです。
★ 藤田咲さん
初音ミクの声は声優の藤田咲さんがあてています。
古いラジオ番組で藤田咲さんが初音ミクの声真似をしてて笑った。
楽器があればもっと楽しい毎日
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