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Computer MusicMonitor気に入りました!

BOSEのPC用スピーカComputer MusicMonitorは素晴らしい音がします。
箱から開封した直後はよく鳴らないものもありますが、数日ほど音楽を聴いていると本来の音で鳴るようになりますから、辛抱強く慣らし運転しましょう、という話です。


これって不良品?

新しいPC用スピーカが届きました。
今まで使ってたやつは友人から譲りうけた中古でした。引きとった当時は「定価1万円ちょっとでこれほど!?」と唸らせられる音だったのですが。なんだか最近は輪郭がぼんやりしてきた気がします。そろそろ経年劣化でヘタってきたのかもしれないと、新品を――BOSEのComputer MusicMonitorを注文したのでした。
» BOSE社のカタログページ

が。Amazonで買った後に評価を確認する愚か者。
見れば「素晴らしい!」と絶賛する評価が多数と、しかしそれとほとんど同数の「低音しか聞こえない」「いや私のは高音ばかり聞こえる」という低評価も並んでいます。評価がまるで両極端です。

ふむふむ。どうやらこの商品は個体差が大きいようですね……って買った後で納得してもねえ。あいにく私が買った品はハズレのようでした。低音がまったく聞こえず高音にもヘンな偏りがあって、中音域だけが鳴ってる感じです。

数日の慣らし運転で大化け

だからといって両手をハングアップしてため息一つで終わらせるわけにもいきません。正月早々に3万円もはたいたのです。祈る気持ちで半日ほどエイジングしてみると★1 心持ち低音が出てきたので、イコライザを調整して周波数特性をできるだけフラットにしてやると★2 ……これが大正解。強制的にエイジングしてみたり★1 イコライザを調整したり、試行錯誤しているうち、数日経って気がついたらいつの間にか、何もしなくてもきれいな音で鳴るようになってました。いやー化けた化けた。

なるほどモニタリングスピーカ

所詮、手乗りサイズの小さなPC用スピーカですからね、決してパーフェクトとは言いがたいですよ。中音域と高音域は、まあなんとか無難に鳴っているという印象です。

しかしながら、はっきり定位★3 を聞きとれる解像度と、ドンドンと胸打つがっちりした低音に聞き惚れました。エレキベースの音なんかまるで手で掴めそうな輪郭です。これがいい!むしろ全体的なバランスを取るため、低音を抑え気味に設定しなければならないほどでした。

モニタリングスピーカというのは名前の通り、音楽をリスニングする(鑑賞する)ためのスピーカでなく、モニタリングする(監視する)ためのスピーカです。ですから低音から高音まですべての音が正しく聞こえるように、周波数特性が広範囲にわたってフラットになるように調整されています。

Computer MusicMonitorもモニタリングスピーカとして、なかなかがんばってますよ。所詮、手乗りサイズの小さなPC用スピーカですからね。測ってみると低音は60Hzくらい、高音は17kHzくらいまでしか出ていません。しかしながらソニーの業務用ヘッドホンと聞き比べても頷けるレベルの音に仕上がってます。

小さなスピーカが得意な中音域と高音域は無理なく鳴らして、そして驚愕する力強い低音!よく聞く、どこで鳴ってるのか分からないぼんやりした低音ではなくて、ドンドンと音の塊が正面からぶつかってくるような感触です。何これこの存在感!?パッシブラジエータを搭載したスピーカを使うのは、私はこれが初めてなのですが。ひょっとしてパッシブラジエータを搭載したスピーカってみんな普通にこんな音なんですか?私、褒めすぎですか?

評価は数日慣らし運転してから

買ってよかったComputer MusicMonitor。
この価格でこのサイズでこの音はすごいよ。大満足です。あーでもどうでしょう。これを他の人に勧めてもいいのかなあ。是非みなさんにお勧めします。

上で書いたように、箱から開封した直後だと本調子でないため、正しい音で鳴らない品が散見されるようです。その場合はいきなりAmazonにクレーム評価を書きこむのでなく、数日いろんなジャンルの音楽を少し大きめの音でじゃんじゃん聞いて、慣らし運転してみてください。きっと満足のいく音であなたの音楽生活を大いに盛りあげてくれることでしょう。

今後の私の音楽作品はComputer MusicMonitorを使って製作します。
どんな作品に仕上がるのか、今から楽しみです。
» BOSE社のカタログページ

★1 スピーカをエイジング
エイジングとは経年劣化のこと。道具は使いつづけるうち次第に傷み、最後は使用不可能なまでボロボロになります。

しかしピカピカの新品よりもある程度使いこんだ中古の方が具合いい、というのはよくある話で、スピーカも新品より1年間ほど聞きつづけた後の方が総じて良い音がします。

そしてスピーカを手っ取り早く経年劣化させるために、大音量でピンクノイズをザーと何時間も何日も鳴らす、みたいなことをすることがあります。ここでは特にその作業のことをエイジングと言ってます。

楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

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