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ヨーロッパの口琴-Utps Vatsfjorden Ps Ein Plankji

ハンガリーのレガトール社の口琴です。
ノルウェーのダンス曲『Utps Vatsfjorden Ps Ein Plankji』を吹いてみました。

鉄や竹で出来た小さな楽器

口琴は日本を含むアジア・ヨーロッパ全域で見かける小さな楽器です。
鉄や竹など、弾力のある素材で出来ていて、外側のフレームを前歯に押しつけ、中心のバネを弾いて鳴らします。

バネの音はずっと同じ音なのですが、口の中をいろいろ動かすと、驚くほど音色が変化します。マイク・アンプを通すと意外に電気的な音になります。80年代のアナログシンセサイザみたい。「ウィーアー、イエローマジック、オーケストラ」とロボット声でしゃべったり(古い!)、動画のようにメロディを演奏したりもできます。

音色を徹底的に操作するこの口琴という楽器は、他に類のない珍しい楽器だといえます。楽器といえばふつうは、リズムとピッチを重要視して演奏するものでしょう。もちろん音色も重要な要素ではありますが…だからといって積極的にどうこうするようなことはありません。

吹いて演奏する楽器です

西欧では、口琴は吹いて演奏する楽器です。
例えば動画の、フレーズの頭のガガガという三連符は、指を往復させて3回バネを弾くのではなく、素早く2回ハハッと息を吐いて音を区切っています。★ 口琴のバネを前方に弾いて演奏していると、やりすぎてボキッとよく折ります。多分それを避ける意味もあるのでしょう。西欧ではビン、ビン、ビンと大きなリズムでバネを弾いて、細かいリズムはハッ、ハッ、ハハッという感じに呼吸で刻みます。

昔取った杵柄、演奏してみました

私は昔、口琴にハマって四六時中吹いていましたが。最近はぱったりです。そんなに売れる楽器でもないので、ほったらかしです。それでもたまに買いに来たお客さんと話していると、なんとなく自分もやってみたくなって、せっかくですから演奏して動画にしてYouTubeに投函しました。

★ 息を吐いて音を区切る
バネを弾くのと同じタイミングでハッと息を吐いて1回。予備動作としてハッと息を吸って2回。間髪を入れず再びハッと息を吐いて3回。これですばやい三連符が完成します。ただし演奏者としては、息を吸う動作は意識していなくて、バネを弾くのと同じタイミングで素早く2回ハハッ、と息を吐く感覚です。

友だちが寒いギャグをかましたときに「ハハン」と鼻で笑うでしょう。あんな感じ。「ハハン」「ハハン」とやってみてください。

楽器があればもっと楽しい毎日
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