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初音ミク-夢をあきらめないで

初音ミクに『夢をあきらめないで』を歌わせました。

世代を超えたヒット曲

『夢をあきらめないで』は90年代にヒットした岡村孝子の応援ソングです(岡村本人は失恋ソングのつもりだったとのこと)。凛としたまっすぐな歌詞の内容からTVで使われることが多い。今の若い人でも知っているでしょう、世代を超えて愛されるスタンダード・ナンバーです。

ミクはこのような曲にぴったり

初音ミクはまさに、このようなポップス曲にぴったりのボーカロイドです。

ミクの声は典型的なアイドル声です。
アイドル――大手プロダクションが次々に送りだす商品としての歌手。誰も彼もがステージの上で似たような笑顔を振りまき、似たような声できらきら歌う……彼ら彼女らこそボーカロイドだと思うのですが。

それはさておき、ミクの没個性的なアイドル声は、逆に積極的に嫌われることもないため、結果として標準偏差のボリュームゾーン――大衆に支持されることになります。2007年にミクが誕生して以来、これまで多くの後発ボーカロイドが発表されながら、今なおミクがボーカロイドの代名詞として君臨し続けているのは、そのような事情があると憶測していますけど、どうでしょう?

オートメーションせずミクを調教

ミクに歌詞と音符を打ちこむと、ミクはそのとおりに歌を歌いますが。
ただ打ちこんだだけではのっぺりしたロボットみたいな歌い方をします。ミクを生き生きと歌わせるには、『オートメーション』という手作業が必要で、これが神経を使うたいへんな重労働です。ふつうの人なら根気が続かず途中で投げだすでしょう。私は投げだしました。

オートメーション作業を回避しつつ、ミクを生き生きと歌わせたい。
現状としてエンベロープフォロワと2つのコンプレッサ、それと自作のJavascriptプログラムを組みあわせて、ほぼ期待通りの成果を上げています。とにかく短時間でミクの調教が完了するため、当初はそこを売りにしていましたが、そろそろ人が歌っているレベルになりました。

エフェクタやプログラムの仕事ぶりは、心はこもっていませんが、徹底的です。指示されたパラメータやアルゴリズムに従って一音一音をすべてもらさず加工し尽くします。上の動画のミクと同じ歌い方を、従来のオートメーションで表現しようとすると、きっと大変なことになるはずです。

まあなんだ……
そもそもこんなミクの歌唱スタイルがどれほど需要あるのかね?、という方がずっと問題なのですがね。

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