-- ネットショップのコツ --

« 1月のディジュリドゥ吹こう会 | メイン | 報告です。 »

ミュージシャンは他人の曲を売ってもいい

音楽や楽器演奏を自分のアイデンティティとして生きるなら、それを守るために、なおさら真剣に金儲けすることを考えるべきです、という話です。

レーベルなんぞ立ち上げてみる

ミュージシャンだったら、まずは自分のレーベルを立ち上げてみてはいかがでしょうか。曲のダウンロード販売をするショップサイトを運営してはどうでしょうか。

ポイントは、お客さんが曲を試聴して送金してダウンロードするまで、フルオートで完結するダウンロード販売サイトであること。それとあなたの曲以外にも、あなたが「これは人に聴いてほしい」と思えるような、知られていないミュージシャンの曲を発掘していっしょに販売することです。つか商売としてはそちらがメインです。

巷で見かけるような立派なショップサイトをどうすれば作れるのか、私にはアドバイスできませんが。とにかく一旦完成してしまえば、それは自動販売機のようなものです。あなたが楽器演奏を練習したり新曲を製作している間、勝手にあなたの銀行口座にお金を振り込んでくれます。

定期的に新しいミュージシャンを発掘したり、レビューを書いたりウェブカタログに登録したりという作業は発生するでしょう。でもサラリーマンになって音楽と無関係な仕事をするよりは、よっぽど楽しいのではありませんか。

もちろん、そのショップサイトであなたのオリジナル曲を販売してもよいのですよ。他人からはそうは見えないでしょうが、それこそが真の目的だったりします。

既に多くの人が実践している

私がこの記事を書く気になったのは、先日『CRYO CHAMBER』という、実に私好みのダウンロード販売のサイトを見つけたからです。こうして前例のあることから、ミュージシャンがレーベルを立ち上げて小銭を稼ぎつつ自分の曲を発表するという、一石二鳥なビジネスは、既に世界中で多くの人が実践しているのでしょうね。

だから労働から目を背けず、ビジネスの勉強をする必要があります。
今日日、万人向けのショップというのは逆に誰も利用しないショップです。ほんの一人握りの人でも、その人たちだったら絶対に私のショップを利用する、利用する以外にない。そいういう尖った商材選びが必要です。

…というのがビジネススタイルの一例としてありますよ、という話であります。
正反対の考え方のビジネススタイルもあります。どれがいちばん効果的か、というのはなくて、自分が自然体で実践できるビジネススタイルがいちばん強いです。書店のビジネス書を片っ端から読んで、自分に合ったビジネススタイルを見つけるのがよいです。

「自動販売機を作る」のが仕事です

金儲けという観点から仕事を選ぶなら、例えば物品の販売なら、

物を売ることそのものを仕事にするのではなく、
物を売る仕掛けを作ることを仕事にする。

という考え方が有効です。分かりやすく例えるなら、自動販売機を作るのが仕事だと思えばいいです。

楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

いつも興味深い記事を楽しみにしています。今回のは、特に興味持ちました。簾さんの趣旨をもそっと詳しくお話しをお聞きしてみたいです。

「楽器にしか興味がない」という極端に尖ったミュージシャンは、その視界の狭さ故、世の中にどんな仕事があるのか知りません。「仕事をする」というと、役所で書類整理するとか、商社で外回り営業するとか、工場で旋盤を回すとか、そんな選択肢しか思いつきません。

だから自分はプロになれない――CDの販売やコンサートで食べていけないと思い知ると、仕事もしなくなる。バイトや日雇いで食いつないで…ついに四十過ぎて回らなくなる。私はそんな道を踏みはずしたミュージシャンを5人知ってます。(数えれば数えるほど出てきそうです。)

日本国憲法に従い、日本人は大人になったら働かないといけませんが。同じ働くにしても、いろんな”働く”があります。「あ、こんなのも仕事なんだ?」「こんなことをしてお金をもらっていいんだ?」というのがたくさんあります。ミュージシャンなんだし、なにもふつうの人が働くように働かなくてもいいのです。

だから自分で調べましょう、ビジネスの勉強をしましょう、という話です。
実はビジネス書には、自分をミュージシャンとして売り込むのに――セルフプロデュースするのに使える手口が満載ですよ。だから手に取ってみれば、案外面白く学べるはずです。

私自身は偉そうに言いながら、実践できていません。せいぜい現場レベルで作業の効率化をして、利益を増やしている状況です。

どこかの時点で人を雇い現場から離れないといけないのですが…

コメントを投稿

みんなの掲示板

ご質問・お知らせなどがございましたら遠慮なくご投稿ください。

ユーティリティ

 

最近のトラックバック