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iZotopeRXでノイズ除去する際の補足

自宅でノイズのないクリアな音を録音する方法について過去に説明しました。
結局、ふつうの家庭ではどんなに努力してもノイズのない録音環境を用意することはできません。ですから、録音環境やレコーダはそこそこで妥協して、その代わり、強力なノイズリダクションソフトを使おう、という趣旨でした。私はここ数年iZotopeRXを使っていて、満足のいく効果を得ています。なので、探せば他にも良いノイズリダクションソフトがあるかもしれませんが、私はiZotopeRXを勧めています。

iZotopeRXには幾つかの機能があって、環境ノイズを除去するのはデノイザという機能です。おおまかな使い方はYouTubeのチュートリアル動画を観れば分かるでしょう。詳細は説明書に書いてあります。ここでは2点ほど補足しておきます。

できるだけ静かな環境で録音する

いくらノイズリダクションソフトで環境ノイズを除去するといっても、元の音がクリアであることに越したことはありません。できるだけ静かな環境で録音します。エアコン、パソコン、トイレの換気扇など、止めることのできるノイズ源はすべて止めます。外から音が入らないように窓やドアなども閉めます。マイクは指向性の強いものを使って、部屋の中のできるだけ静かな方向に構えて録音するようにします。

念のために一度、家中の部屋の静かさを調べた方がよいでしょう。場合によっては廊下、階段などが静かかもです。静かな季節や時間も把握しておいた方がいいです。うちの場合は、夏よりも冬の方が静かです。時間帯としては午前中が静かです。夜中も静かで録音にもってこいですが……これは演奏する楽器の音量や住宅事情によっては無理かもです。

環境ノイズを1分間ほど録音する

iZotopeRXデノイザのノイズ除去は、2ステップで行います。
最初に、デノイザに環境ノイズをラーニングさせます。録音した音源のうち、楽器の音が入っていない環境ノイズだけの箇所をマウスで範囲指定して、デノイザにラーニングさせます。デノイザは範囲指定された箇所を(なるほどこれが環境ノイズなのだな)と理解します。そして次に、楽器の音を避けながら環境ノイズのみを除去していきます。

デノイザが上手にノイズ除去できるか否かは、ラーニングの出来に大きくかかってきます。最悪な話、楽器の音までノイズとしてラーニングさせたら、楽器の音まで除去します。ラーニングさせる時間は長いほど効果が高い★ でしょう。YouTubeのチュートリアル動画を観ると、5秒くらいラーニングさせてそれでOKみたいな印象ですが、どうなんでしょう。私は念のため、1分くらいラーニングさせます。

私はレコーダを回しながら繰りかえし楽器を演奏して、最後に良い演奏が録音できたら、そのまま音を立てないように静かにして、続けて1分間ほど環境ノイズだけを録音します。そしてiZotopeRXのデノイザを呼び出したら、終わりの1分間を範囲指定してラーニングさせます。

★ 長くラーニングさせるほど効果も高い
例えば「ぶーーーーーん、ぶーーーーーん」とゆーーーーっくり周期的に変化する低音ノイズは、数十秒ほどラーニングしないと周期的に変化していることが分かりません。iZotopeのデノイザがどのくらいの長さの周期的なノイズまで理解できるように作られているのかは不明ですが、そこは信じて、私は1分間ラーニングさせています。

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