練習用バグパイプの吹き方教室、鳴らし方
学生のお落とし玉で買える練習用バグパイプです。
吹き方教室の第四回。鳴らし方。
バッグの中の空気を絞りだして鳴らします
練習用バグパイプに息を吹きこむと、バッグが膨らむにつれチャンター管とドローン管が鳴りはじめます。そのまま(ドレミはどうやるんだろう?)と運指の練習を始める人もいるかと思いますが、ちょっと待ってください。
バグパイプはふつうの笛のように吹いて鳴らす楽器ではありません。
抱えたバッグを締めつけ中の空気を絞りだして鳴らす楽器です。この操作は笛というよりもアコーディオンに近いです。息を吹きこむのは萎んできたバッグを膨らませるためだと理解してください。この練習用バグパイプは軽い力で鳴りますから、ふつうの笛のように吹いて鳴らすこともできます。しかしながら多くのバグパイプは、もっと強い力でバッグを締めつけ大きな音で鳴らします。けっこう腕の筋肉が鍛えられます、ダイエットできるかも。そんなですから、その圧力に逆らって息を吹いて鳴らしていては、あっという間に唇の筋肉が疲労してブロウ管をくわえていられなくなります。
基本的に息は吹きません。演奏者によってはブロウ管から口を離したりします。バッグが萎んできたら息を吹きこんでもう一度ぱんぱんに膨らませます。ぱんぱんに膨らんだらすぐに息を吹くのをやめます。唇の筋肉を休ませます。
ずっと一本調子に鳴らしつづける練習
バグパイプは鳴りだしたら最後まで鳴りっぱなしの楽器です。ノンストップです。曲の途中で音が途切れるなんて初心者の失態です。切れ目なく音を鳴らしつづける練習をします。
- 指穴は好きに押さえてください。ドとかファの音がいいです。
- 抱えたバッグを膨らませてバッグを締めけます。ブーッと鳴りだします。
- まるで電子オルガンのようにまっすぐ一本調子に鳴るように、一定の力でバッグを絞めつづけます。
- みるみるうちにバッグが萎んでくるので、ブロウ管を吹いてバッグを膨らませます。
- バッグがパンパンに膨らんだら吹くのをやめます。
- 以上を繰りかえします。
息を吹きこむのに合わせて脇を開けてあげてください。脇を締めたままだとバッグが膨らみません。かといって脇を開けすぎると圧力がかからなくなって音が止まってしまいます。まるで電子オルガンのようにブーーーーとまっすぐ一本調子に鳴るように神経を集中してください。音が止まるなんて論外ですが、音がうねうねとよろけるのも失格です。
バグパイプの鳴らし方にコツなどありません。自転車に乗るのと同じ、身体に覚えさせるしかありません。言っときますけど、本番はこれをやりながら曲を演奏しますよ。
どうです?なかなか楽しめそうでしょう。
楽器があればもっと楽しい毎日
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