新しいデュエットオカリナの予告
デュエットオカリナは同時に二つの音が出るオカリナです。一人で合奏できるという驚きの笛でして、うちの店ではダントツ人気の商品です。
うちの店では現在、2つの工房のデュエットオカリナを販売していますが、どちらも数人体制で細々と手作りしている品ですから、ちょっと日本中から注文が集まるだけで簡単に予約がパンクしてしまいます。
予約待ちに半年という状況を改善するために、今年の早いうちに、更に3つめの工房のデュエットオカリナを販売開始する予定です。私の個人的な興味でレッドパイプを先に販売しますが★ 、この新しいデュエットオカリナもそれなりにお客さんから期待されているようなので、どんなものか、予告だけでもしておきましょう。
数値的なスペックは最高
新しいデュエットオカリナの外観は上の写真を見てのとおり。一見して、今までの2つのデュエットオカリナよりも凝った作りをしていることが分かります。しかしよく見ると、ふつうのオカリナを2つくっつけただけなので、かえって無理のない作りやすい構造なのかもしれません。このオカリナの製作にはろくろが使えますよ。YouTubeに投函された動画を見ましたら、すごい速さでほいほい作っていました。
設計思想はノース・カントリー・ワークショップのデュエットオカリナ・アルトとまったく同じです。左手が伴奏を担当するDキーの低音管で、右手がメロディーを演奏するGキーの高音管になっています。2つの管の音程差は4度―ソ・ドの関係―になっていて、お互いにハモることを考えると、これは理想的な音程差といえます。
音域は左右の管のどちらも1オクターブ+1音です。これは他の2つのデュエットオカリナよりも(たった1音だけですが)広い音域になっています。ただし片手の指穴の個数は4つ?なので、ドレミファの運指はずっと覚えにくいだろうと憶測します。
チューニングできるオカリナ自体が珍しい
特に目を引くのは、ここの工房のオカリナはチューニング機構を持っていることです。底の出っ張りがそれです。これを中に押しこむとピッチが高くなり、引きだすとピッチが低くなります。チューニングできるオカリナというのは、もうそれ自体が珍しいので、単音のオカリナも販売したいと考えています。ここの工房では、他にも片手で演奏できるオカリナやデュエットホイッスルなど、魅力的な楽器をたくさん製作しています。なかなか楽しみです。
では、自分用のサンプル品だけでも早々に仕入れることにしましょう。
★ レッドパイプを先に販売
私の意識としてはレッドパイプこそ第一なのですが。高価なこともあって、どうしてもフットワークが遅くなるでしょう。実際にはこっちのデュエットオカリナの方が、一足先にウェブカタログに載るのではないでしょうか。
楽器があればもっと楽しい毎日
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コメント
ピッチが調整できるのは実用的で良いですね!
デュエットホイッスルも二胡と一緒に使えそうなので興味津津、紹介されるのが楽しみです。
このデュエットオカリナは吹き口が横に広そうに見えますが 上から写しているからでしょうか。
CHデュエットオカリナは ようやっと吹き始めから真っ当な音が出るようになりました。
前から使っている安物オカリナの半分位の空気圧で丁度でした。
投稿者: くるみ@くるめ | 2012年02月09日 21:37
> ピッチが調整できるのは実用的で良いですね!
逆に(最終的な調整は演奏者がするよね)という甘えに流されてしまって、調律がいい加減になってしまうのでは…という不安があります。
> このデュエットオカリナは吹き口が横に広そうに見えますが
いいところに気がつきますね。なるほど…その可能性はあります。元々一つだったオカリナを二つくっつけてデュエットオカリナにすることを考えた。このとき、デュエットオカリナは新しく生まれた楽器なのですから、これで演奏しやすいようにいろいろと微調整する必要があります。が、一つのオカリナは完璧な楽器なのだから、二つ合わせてもやっぱり完璧なはず、と傲って微調整を怠ることがあります。結果、吹口が広すぎてくわえにくくなったり、合奏すると息が半分しか持たなくなったりといった不都合を残すことになります。
写真を見る限り、心のこもった仕事をする職人のようなので、一定水準の品質の物を製作するだろうとは楽観しています。とにかく現物が届いて、自分で触って確かめてみないと、はっきりしたことは分かりません。
はっきり言いますが、通販は博打買いです。
いつまでたってもぐずぐず決心できないお客さんに、ついそのように言ってしまって、びっくりして逃げられることがときどきありますけど。私自身がお客さんのときにそう覚悟しています。
ハズレたことは?もちろんありますとも。そういうのが夏のプレゼントキャンペーンの景品になります。今年もたくさんありますよ、プレゼント。みなさんはぜひカレンダーに印を入れて、7月頃はウェブショップをちょくちょく覗くようにしてください。
願わくば、このデュエットオカリナが夏のプレゼントになりませんように。
投稿者: すだれ | 2012年02月10日 01:45
以前に N.C.W.デュエットオカリナを購入したオカリナ太郎です。お久しぶりです。
この記事が掲載された時からこのデュエットオカリナも注目しており、次の情報を心待ちにしております。
まだ何も情報の更新がないということはまだ販売となる目処など立っていないということでしょうか?
夏のプレゼントにはならなかったようですが(笑)、サンプルは入手されたのでしょうか? 入手されたとすればいかがでしたか?
もしや、サンプルがまだ届いていないとかですかね…?
投稿者: オカリナ太郎 | 2012年09月20日 22:32
> もしや、サンプルがまだ届いていないとかですかね…?
いつも思うのですが、どのお客さんも絶妙のタイミングでコメントしますね…
この新しいデュエットオカリナはやっと来週にサンプルが届く予定です。入荷し次第、このブログにレポートを上げます。品質が良いことを期待しています。
ここの工房は他にも珍しい笛をいろいろ製作しています。取引できるようになれば、うちの店の商品レパートリーがまたどんと増えるでしょう。
投稿者: すだれ | 2012年09月20日 23:35