-- カンテレ --

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ウィングカンテレの弾き方、伴奏のコツ

ウィングカンテレは北欧フィンランドの新しい弦楽器です。
ウィングカンテレの弾き方教室第16回、メロディーの音を聞きとりやすいように伴奏するとベターです。
» 最近は『故郷』を練習しています。


伴奏とメロディーが渾然一体となった演奏

ウィングカンテレの演奏スタイルは(私の場合は特に)、伴奏をじゃんじゃん鳴らしながらその間にメロディーの音を鳴らします★1 。だから他の弦楽器―ハープ、ギターetc―のように、伴奏とメロディーがきれいに分かれて聞こえません。ごちゃごちゃに混ざって聞こえます。

それでもなんとなく曲になって聞こえるのは、いろいろ鳴りひびく音の中から的確にメロディーの音を聞きとることができる、高度な人間の聴覚機能に因るものです。ゲシュタルト心理学を積極的に利用するウィングカンテレは、とても興味深い楽器です。

とはいえ、ずっと同じ調子でじゃんじゃん伴奏されるとさすがに聞きとりにくい。メロディーが聞こえないこともあります。初めてその曲を聞く人にとっては尚更でしょう。

メロディーの音を聞きとりやすいように伴奏する

右手でじゃーんと伴奏を弾くとき、できるだけメロディーの音のあたりを狙って弾くといいです。よりはっきりメロディーが聞とれるでしょう。そんなに神経質にならなくてもいいです。「このへん?」と見当つけてざっくり弾くだけでも効果があります。たとえば、

  • メロディーが高い音の時は、高い音の方に寄って伴奏する
  • メロディーが低い音の時は、低い音の方に寄って伴奏する

と、おおざっぱに弾きわけるだけでも、かなりメロディーは聞きとりやすくなるはずです。

きちんとメロディーを弾いてもいいし、弾かなくてもいい

当たり前ですけど、きちんとメロディーを弾けばきちんとメロディーの音が聞こえます。他のふつうの弦楽器―ハープ、ギターetc―はみんな、そのように弾きます。きちんと伴奏を弾いて、きちんとメロディーも弾きます。もちろんウィングカンテレでもそのように演奏していいし、そうすると、雑味のない澄みきった音色になる効用もあります。

しかしながらウィングカンテレの魅力は、アタリ判定がでかい★2 というか、おおざっぱに弾いてもそれなりに様になるところだと、私は思っています。私のような弦楽器初心者でも、早くからそれらしい形に仕上がるので、楽しく遊べます。

伴奏とメロディーが渾然一体となった独特の音も、他の弦楽器では聞きません。珍しいといえば珍しい。せっかく北欧の珍しい楽器を弾くのだから、珍しい音を奏でたいです。ハープのような音がほしいなら、ハープを弾けばいいと思うのです。

今はよちよち弾いていますが、長年やっていればそれなりに上手になるだろうと、私は楽観していますよ。ハープやギターのようにぽろぽろと澄みきった音色を奏でる練習は、将来の楽しみにしておきます。今はおおざっぱにじゃんじゃん鳴らしています。

★1 伴奏の間にメロディーの音を鳴らす
じゃんじゃん伴奏を鳴らす間に、合いの手を挟む感じでメロディーの音を鳴らします。つまり演奏者の自覚としては、メロディーは断片的にしか弾いていません。曲によっては半分くらいしかメロディーを弾かないこともあります。どうしてこんなできちんとメロディーが聞こえるのか、弾いている本人がいちばん不思議だったりする。

★2 アタリ判定がでかい
思いだしてほしいのですが。凡そウィングカンテレ以外のすべての楽器で、「このへん?」と見当つけておおざっぱに弾いて、それでOKという楽器があるでしょうか。たとえばピアノを弾くとき、(ドの音って…このへんだっけ?)と手のひらでばあんと鍵盤を叩くようなものです。ギターはどうでしょうか。ウィングカンテレはそれでも様になります。

ウィングカンテレをコード演奏するとき、一本の弦のアタリ判定は4.9cm幅まで広がります。つまり(ドの音って…このへんだっけ?)といったとき、ウィングカンテレでは4.9cm幅の誤差が許容されるということです。見当つけておおざっぱに弾ける理由です。ちなみに我が家の小型ギターでは、4.9cm幅の中に6本の弦がぜんぶ入ってしまいますから、どれだけおおざっぱか分かろうというもの。

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