インディアンフルートにデコパしました
なんとなく自分の竹笛を眺めているうち、とつぜん(デコパしたいっ)という衝動に駆られました。
デコパッチ (Decopatch) は、薄い半透明のペーパーにいろんな模様をプリントした手芸材料です。家具や小物にぺたぺたと糊を塗って、ちぎったペーパーを貼りつけていくと、カラフルなポップアートが出来上がります。最近では自分の携帯やiphoneにデコパするのが流行っているとか。
ちなみに専用の水性糊は、乾くと耐水性になります。念を入れて上から専用のニス(水性、乾くと耐水性)を塗っておけば、日常の使用に申し分のない強度になるそうです。さすがに水洗いはできませんが、お煎餅を入れる皿などの用途ならOK。
とまあ以上がデコパッチの説明で、さっそく自分の笛――エリックさんの横笛・G管・無地――にデコパするわけですが。いきなりぶっつけ本番で失敗する愚は犯しませんよ。不良品の笛★を倉庫からひっぱりだして試しにデコパしてみました。……試して正解。2本失敗して、写真はわりとよく出来た3本目です。竹のインディアンフルートですねー。
うーん配色はこんなもんですか。
デコパッチシートを貼る箇所に白ペンキをスプレーしました。デコパッチペーパーは半透明ですから、貼った表面の色が透けて見えます。竹は明るい色ですから、そのまま貼っても大丈夫かと試してみましたが……手を抜いた印象になったので却下。しかし下地を真っ白に塗ったおかげで、くどいほど鮮やかな色合いになりました。もともとケバい仕上がりです、デコパッチは。
写真ではわかりづらいですが、手に取ってみるとペーパーがしわだらけです。いい加減に作業するとペーパーにしわが寄って、いかにも「なんかてきとーに貼りつけました」という安っぽい印象になります。(それを味にする作風もあるのですが。)本番は一本のしわもない、まるでエナメルでペイントしたかのように仕上げてみせます。
★ 不良品の笛
てみる屋では世界中の工房から楽器を試しに一つ買ってみて、良ければ卸売りしていただけるよう交渉します。たいていの工房は職人気質で良心的ですが、いつも当たりを引くわけではありません。これはどこの工房だったか「私たちは私たちの品質に誇りを持っている」と謳っていたのでとても期待して購入したら、まるで夏休みの工作のような代物でした……誇りを持っているからといって、よい品質とは限らないのですね。
てみる屋で販売しているエリックさんの竹笛は、量産していて品質もよい。こういう工房はなかなか少ないです。
楽器があればもっと楽しい毎日
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