ポケットサックスの吹き方 補足4
ザフーン・ポケットサックス(Xaphoon Pocket Sax)は手軽にサックス気分を楽しめる新しい楽器です。ポケットサックスの吹き方、補足その4。自分に合ったリードを使うと見違えたようになります。
自分に合った厚みのリードを使う
ポケットサックスに最初から付属している葦のリードは、厚み2.5です。サックスのリードとしては入門用の薄いリードなのですが、笛の演奏に馴れた人にとってはこれでも硬すぎる★でしょう。次のような症状が気になるときは、リードの厚みが自分に合っていないかもしれません。
- しゅーしゅーして息が持たない。1フレーズ吹きつづけることができない。
- ピアニシモが表現できない。息を弱めるとピタッとリードの振動が止まってしまう。
ポケットサックスはオカリナやリコーダーと同じくらい、長いフレーズを一息で吹くことができます。叫ぶようなフォルテシモからささやくようなピアニシモまで自在に表現できる楽器です。厚み1.5~2.0のリードに取りかえると、まるで別物っ!?と見違えるほど、劇的にポケットサックスの操作性が変わることがあります。びっくりです。
私はレジェールのプラスチックリード厚み2.0を使っています。もっと薄いリードなら…と厚み1.75を試してみたのですが、むしろ鳴りにくかった。リードは薄ければ薄いほど鳴りやすい…ということでもないのでしょうか?もう少し調査が進んだらまた報告しますね。
とにかくリードの相性は、努力や腕前で埋められるレベルではないと理解してください。リードのせいにして練習しないのは論外ですが、自分に不向きなリードを使ってひたすら時間を浪費するのももったいないです。音色をお金で買うつもりで、いろいろ買いあさって研究してみてください。本物のサックス奏者にとっても、自分に合ったリードを見つけだすことは重要課題なのだと伺っています。
プラスチックリードがおすすめ
最近では従来の葦でできたリードの他に、特殊プラスチックでできたリードが出回っています。値段は葦リードの10倍ですが、品質が均一で個体差が少ない、丈夫で長持ちする、演奏前に水で濡らして柔らかくする必要がない、といろんな長所があります。特に初心者にとって「吹きたい」と思ったときすぐに手にとって吹ける、というのは重要です。初心者にこそプラスチックリードを使ってほしいです。
★ 厚み2.5は硬すぎる
自分に合わない厚みのリードを使うと演奏表現が大きく制限されます。とはいえ、厚み2.5でも一通りの練習はできるものです。「きーきー鳴るっ」というのはリードのせいではありませんよきっと。
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