今日から吟遊詩人 概要1
花びらの形の愛らしいハープ、リトルミンストレルで好きな曲を伴奏つきで演奏しましょう。
リトルミンストレルの弾き方教室第1回。まずはリトルミンストレルという楽器について。
リトルミンストレルという楽器
リトルミンストレル―小さな吟遊詩人―は、花びらを倣った愛らしい筐体に11本の弦を張ったチター★1 です。子ども玩具のようなかわいい外観から意外にも、ギターやライアーと合奏して遜色ない音質と音量を奏でます。
アマチュアやプロフェッショナルの音楽家から高い評価を得ているリトルミンストレル。それもそのはずで、製作者のラファエル・ワイズマンは世界で活躍している優れたハープ職人です。過去にいくつも賞を取ったラファエルが、シュタイナー小学校(北米ではウォルドルフ小学校)の音楽教育用に小さなハープを考案しました。世界に通用する一流の技術で作られた子どもたちのための楽器、それがリトルミンストレルです。
気ままに即興演奏
リトルミンストレルは五音階という特殊な音階に調律します。五音階には適当に弾いても弦が互いに響きあうという魅力的な性質があって、だからリトルミンストレルはこれでなにか曲を弾くというより、ポロンポロンと気ままにつま弾いて、その響きに耳をすますような楽しみかたをする楽器です。
(もともと曲をまだ弾けないような幼い子どもたちのための教材楽器です。)
» リトルミンストレルを気ままに弾いてみた
もちろんこの素晴らしい楽器は大人の鑑賞にも十分に耐える品質です。
ライブステージでは、童話や詩の朗読の伴奏に威力を発揮するでしょう。ぜったいに弾き間違えることがありませんから、リトルミンストレルの伴奏はそこそこにして、朗読に専念することができます。舞台劇では小道具として登場人物に持たせることができます。ぜったいに弾き間違えませんから、本来の演技に専念できます。
★1 製作者のラファエルはリトルミンストレルを”ハープ”と称していますが、学術上の分類は”チター”になります。
- 筐体に柱を1本立てて三角形に弦を張ったのがハープ
- 筐体に柱を2本立てて梁を渡して四角形に弦を張ったのがライアー
- 筐体に直接弦を張ったのがチター(日本のお琴もチターです)
知っている曲を伴奏つきで演奏
リトルミンストレルを西洋音階ドレミファソラシドに調律すると、素人音楽家のためのハープに早変わりします。もともと、ハープ族は初心者に易しい弦楽器です。ドレミファソラシドの弦がずらっと並んでいて、ドの弦を弾けばドの音、レの弦を弾けばレの音が鳴ります。「ソーラソミレドドーラー」とドレミで歌える曲なら、人差指一本でもぽちぽちとなんとかメロディーが弾けてしまいます。そしてなによりリトルミンストレルが素晴らしいのは、
「メロディーが弾けたらそのまま伴奏まで弾けてしまう」
というところです!
» 西洋音階のリトルミンストレルで知ってる曲を弾いてみた(伴奏付)
リトルミンストレルには伴奏するための簡単なルールがあって、それさえ覚えてしまえば、なんでも伴奏できてしまうのです。自分の大好きな曲の、メロディーがもし弾けるならそのまま伴奏つきで弾けてしまう…これはほんとうに楽しいですよ。自分で弾いていても、まるで魔法のようです。西洋音楽が数理でできていることを改めて実感させられます。
リトルミンストレルで吟遊詩人をはじめよう
このリトルミンストレル弾き方教室では、西洋音階に調律したリトルミンストレルを使って、知っている曲を伴奏つきで演奏する方法を説明します。みんな仕事や勉強に忙しくて時間のない人がほとんどでしょうから、特に練習は要求しません。そのかわり一流のハーピストのようにポロポロポロンと素晴らしい演奏ができるようになるなんて、期待しないでくださいね。
うれしいことにリトルミンストレルは音色が美しいので、ぽちぽち弾くだけでも十分に楽しめます。ちょっとまじめに練習すれば、友だちを招いたささやかなコンサートや宴会の隠し芸としてりっぱに通用します。
楽器があればもっと楽しい毎日
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