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マウンテンオカリナの販売を見送ります

マウンテンオカリナの販売を見送ることにしました。
私はマウンテンオカリナを初心者に売りこむつもりでしたが。初心者には向かない楽器だと判断しました、理由はすばらしい音を出すのがむつかしいから。

私は、初心者が手にする楽器は、たいした技術なしにすばらしい音色で鳴ってほしいと願います。「わあすごい!これが私の出した音?」「私って実はちょっとすごいっ?」…身の程知らずの勘違いなのですが。そうした「私にも出来るっ、もっと演奏したいっ!」という体験が、楽器演奏という長い道のりを踏み出すために必要なのだと実感しています。

そうしてみたとき、マウンテンオカリナの音色は強い魅力に欠けているのでした。

音色の良し悪しの物差し

「音色については好きずきなので…」とマウンテンオカリナのウェブサイトで説明していました。それはそうなんですが、どうなんでしょう。

オカリナを演奏したことがない人でも、オカリナの音色がどういうものかは知っているはずです。CDで聞いたりTV番組で演奏しているのを見たり。その、今まで見聞きして知っているオカリナの音色よりも魅力のない音色であれば、音が悪いと評価していいのではないか。…それこそ好きずきなのですが、案外十人十色というほど評価はちらばらない、白または黒とかなりはっきり断定されるような物差しではないかと直感しています。その直感に従うと、初めて吹いたときのマウンテンオカリナの音はみすぼらしく聞こえました。

下手が吹いてもきれいな音がすること

マウンテンオカリナの音色に関するもうひとつの擁護として「プロの演奏するオカリナの音色は別格だ。それと素人が初めて手に取って鳴らす音と比較されはたまらない。」というのを思いつきました。まったくそのとおりで、マウンテンオカリナだって上手に吹けばそれなりにきれいな音色で鳴ってくれます。YouTubeにアップされているマウンテンオカリナの演奏はみんな上手に吹いているので、きれいな音色です。でもそれは「下手が吹くと冴えない音だ」ということでしょう。やっぱり、初心者に一発で楽器が好きになるようなインパクトを与えられないことに違いはありません。「音色については好きずきなので…」というメーカーの説明は、私にはそのへん、どうにも言い訳臭く感じられます。そして私は私のお客さんに上手く言い訳できそうにないので、これは売れないなと。

私が写真を撮影したり試聴サンプルを録音したマウンテンオカリナは、7月のプレゼントキャンペーンに出品しますね。ただでゲットできるチャンスをお見逃しなく。

いやだからきちんと吹けばきちんと鳴る笛ですよ。
マウンテンオカリナで一曲仕上げてYouTubeにアップしても他の演奏動画と十分勝負できる。個人的にはその程度には評価しています。「初心者にはこんな楽器を持たせるべき」という私なりのこだわりがあって、マウンテンオカリナはそれに一致しなかった。それだけのことです。

楽器があればもっと楽しい毎日
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