倍音楽器、口琴 1
口琴(こうきん)は人間の口を共鳴胴に使う珍しい楽器です。フレームの丸い部分を掴み、細くなった先の部分を前歯に押し当てて固定して、フレームの間に通ったバネを弾くとビーンと音がします。そのままではつまらない音ですが、口の中をいろいろ動かすとおどろくほど多彩に音色が変わります。
鳴らすには少しコツが要りますが、わりとすぐに鳴らせます。びよよーんという口琴特有の音は他の楽器では代用が利きません。人によってはひどくハマるようです。効果音的な音しか出ないので玩具と思われがちですが、美しいメロディーも弾けますし、複雑な倍音を伴った高度な抽象音楽も演奏できます。まあどんな楽器でも奥は深いです。
写真はインドの口琴。口琴はユーラシア大陸全域に散在します。アジアには竹製の口琴もあります。
» インド口琴の音
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