自動作曲-廃屋に記録されたモノ
幽霊はその場所や建物に焼きついた記録だ、という説があります。
Noatikl2による自動作曲。
今、個人レーベルが面白い
音楽CDの売り上げが低迷し有料配信も振るわず、かつての大手プロダクションが斜陽にある中、個人アーティストの経営する小さなレーベルが最高に面白いです。
成功しているレーベルの多くは、扱うジャンルを最小に絞ることによって★1 ほとんど誰にも興味を持ってもらえないけれど、必ず買ってくれるという熱烈なファンを一定数囲いこんでいます。
Cryo Chamberという個人レーベルがあります。
ダーク・アンビエントという、ホラー映画のBGMのような薄気味の悪い不健康な音楽ジャンルがありまして、Cryo Chamberはそれを専門に扱うレーベルです。私が超贔屓にしているレーベルです。
いやもうダーク・アンビエント大好き。ただ聴くだけでは我慢できなくて、自分でも血が凍るようなサウンドスケープを作ってみたいとたびたび挑戦しているのですが…なかなか。
勝手に延々と自動作曲する音楽ソフト
この手の音楽作品を製作するのに、Noatikl2が重宝します。
Noatikl2は一風変わった音楽ソフトです。ふつうの音楽ソフトのように一つずつ音符を打ちこんで曲を演奏させるのでなく、作曲のルールを打ちこむと、後は延々とNoatikl2が自動作曲します。
ソフトウェアのすることですから、そんなにいつも素晴らしい作曲をするわけではありません。むしろ首をかしげるような駄作がほとんどです。それでも下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。何十回と繰りかえすうち、いつか(これは私は思いつかない!)という宝石のような曲が表れます。
何十回も似たようなつまらない曲を聴きつづけるのは退屈でしんどいですね。でもそれは誰にでもできることです。Noatikl2は音楽を作曲するといういささか神がかった領域の仕業を、炊事洗濯のようなありふれた繰りかえし作業に置きかえてしまいます。Noatikl2は素晴らしい音楽ソフトです。
» Noatikl2のメーカーサイト
★1 扱うジャンルを最小に絞る
大勢を追わず、少数の人に鋭く訴求し確実に売り上げに繋ぐという考え方。昭和時代はマスマーケティング花盛りでしたが、今のビジネス書を読むとこのような、客のターゲットを狭く絞るマーケティングが主流です。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋