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インディアンフルート-ティナのテーマ(FF6)

インディアンフルートでファイナルファンタジー6の『ティナのテーマ』を演奏しました。

西洋ドレミ音階のインディアンフルート

インディアンフルートは北米インディアンに伝わる笛です。
少々がさつに息を吹きこんでも良い音で鳴ってくれる、適当に指を動かしてもなんだか曲っぽく聞こえてくれるという、即興演奏向きの易しい笛です。反面、音域が1オクターブしかなかったりドレミファソラシドがぜんぶ揃っていなかったりで、ふつうに曲を吹くことが難しい。

インディアンフルートでふつうに曲を吹けるようにと改造したのがダイアトニック・フルート(ドレミフルート)です。

動画で私が演奏しているのは北米アーストーン工房のダイアトニック・フルートです。音階を西洋のドレミ音階に調律して、音域もほぼ2オクターブまで広げています。『ティナのテーマ』は音域が広いので、ふつうのインディアンフルートでは演奏できませんし、ダイアトニック・フルートでもかなりスペックの高い物でないと演奏できないでしょう。

IRでシンセの音が生録したような臨場感に

今回の曲ではゲームミュージックっぽいデジタルな音色を用いながらも、全体的にアコースティックな雰囲気にまとめるために、IR(インパルス・レスポンス)を多用しています。例えば中央でタララン!と鳴っているスネアドラムの音は、少し遠くに聞こえるというか、実際に叩いたスネアドラムを録音した風に聞こえます。スネアドラムはドラムシンセの音なので、もちろん叩いたりマイクで録音するようなことはしていないのですが。

IRはリバーブの一種です。
一言でリバーブといってもいろんな方式があって、IRは、本物のホールやスタジオで記録した残響データ★ を使います。なのでほんとうにそのホールで演奏して録音したかのような臨場感を得ることができます。有名なホールやスタジオの残響データは高額で売買されていますが、お試し版やフリーの残響データもけっこういい雰囲気を出してくれます。

シンセの音はどうしても綺麗すぎるので、IRに通して生楽器のような雰囲気に加工することをよくします。軽音の部室でマイクを立てて録音したような粗悪?な音質がお気に入りです。

★ 本物のホールやスタジオで記録した残響データ
ホールやスタジオで競技用のピストルを鳴らして、パーンという残響音を録音して使います。だから残響データといのは只のWAVデータで、プレイヤーで再生するとパーンという音が聞こえます。

ピストルの音は実は、人の耳で聞きとれないほど非常に短い音です。ピストルのパーンという音は実は、ピストルの音ではなくて、残響音がほとんどです。

IR方式のリバーブはこの残響データを解析して「ピストルの音がこんな風に残響するなら、楽器の音はこんな風に残響するはず」と計算し、楽器の音に残響音を追加します。

尚、今はピストルの音は使わなくて、電子的なパルス音を使うそうです。

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