ドラムシンセで迫力を出すには 1
ドラムシンセで迫力を出すにはスネアの音を大きくするとよい、という話です。
炸裂するスネア
ロック調の音楽作品なら、やっぱり迫力が第一でしょう。
音楽作品で迫力を出すためには、各楽器の音量バランスを取ることが重要だと考えています。小さな音の中に大きな音が聞こえるからこそ、より強調されて迫力が出るのだと思います。
「ロックバンドの中で特に迫力を醸すのはどの楽器だ?」と問われれば、人によってはディストーション・ギターを挙げるかもしれません。私だったらドラムとベースを挙げます。
ドラムの…特にスネアの音が大きいと、迫力が出る気がします。
ドラム全体の音を大きくするのではありませんよ。そうではなくて、バスドラとかシンバルとかハイハットとか、いろいろ鳴っている中で、特にスネアの音が目立って大きいと、迫力が出る気がします。
最初にシンバル、次にスネア、ハイハットそしてその他
ドラムの中でいちばん大きな音は、シンバルだと思います。
フレーズの終わりで「ドコドコバシーン!」と叩くあのシンバルです。
だから私は自分の音楽作品においてドラムの音量を決めるときは、まず最初にドラムの中でシンバルだけ鳴らして、音量を調節します。★
シンバルの音量を、他のベースやギターやキーボードなどの音量と比較しながら、例えばハードロックなら、かち割らんばかりに叩いているような大音量にして、フォークやポップスならもっとクールにというか、控えめに叩いたような音量にします。
次にスネアの音量を調節します。
スネアの音量はとても重要です、スネアの音量でドラム全体の迫力が決まります。ハードロックなら大きめの音量にして、フォークやポップスなら控えめな音量にします。
その次にハイハットの「チキチキチキチキ…」という音量を決めます。
これは小さめの音量――(うーんあとちょっとだけ大きくしたいなあ)という音量にします。ハイハットの音が小さめだから、相対的にスネアの音が大きく迫って聞こえます。
それから後は、バスドラとかタムとかその他の音量を決めます。
バスドラはそんなに大きな音にしません。バスドラって低音なので、質の悪いスピーカーやイヤホンだとよく聞こえません。だから私は最初から捨てています。わざと質の悪いスピーカーでモニタリングして(何か鼓膜に障るな…)というくらいの音量です。タムは…スネアの音量に近いでしょうか。
★ シンバルだけ鳴らして音量を調節する
高性能なドラムシンセになると、バスドラ、スネア、ハイハット、シンバル…etcの各音量を個別に調整できます。私はSession Drammerという、SONAR X2にバンドルされているドラムシンセを使っています。
各楽器の音量を個別に調整できないドラムシンセを使っている場合は…MIDI音符データのベロシティを書き直せばよいでしょうか。それよりも、今後のあなたの音楽作品の品質を向上させるために、高性能でリアルなドラムシンセを購入することを勧めますよ。
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