ロックっぽくするエフェクタ
あなたの曲をCDで聴くロックのような引き締まった音にするVST(ソフトウェアエフェクタ)がありますよ、という話です。
ロックっぽくするエフェクタ
BitterSweetは簡単に言うと、曲をロックっぽくするエフェクタです。
もちろん、曲は予めしっかりとロックらしい音に作りこんでおく必要がありますよ。咆吼するベースに炸裂するスネア。
でも、なんか足りない。違うでしょ、ロックってもっとこう…こうでしょうっ!みたいな。
そんなとき最後にこのエフェクタをかけると「そうそうこれこれ!」という音になります。CDで聴くロックのような引き締まった音になります。
これは「トランシエント云々」★1 という類いのエフェクタです。
"トランシエント"、"Transient"というのがキーワードです。トランシエントというのは音量の瞬間的な変化のことで、「トランシエント云々」はこの音量の瞬間的な変化を強調します。顕著なのが弦楽器や打楽器で、ギターのシャンシャンした音はチャクチャクした音に、スネアのダンダンという音はダッダッという音に、ベースのボンボンという音はドッドッという音に変わります。
ダイヤルを回すだけの簡単なお仕事
BitterSweetはフリーウェアの「トランシエント云々」です。
初心者は真ん中の大きなダイヤルを右のBitter側に回すだけ。分かりやすいです。0だともちろん0なんですが、全振りの100%に設定しても、これはこれでリズムを踏み外すというかグダグダした感じになります。曲に応じて20%~80%のあたりの、いちばん効果が大きくなる箇所を見つけて設定する必要があります。
初心者向けなので効果はうっすらとしています。
とりあえずダイヤルを50%に合わせてしばらく聴いて、Bypassボタンを押して効果をOFFにして元の音を聞くと、確かに違っていることが分かるでしょう。
» FLUX社のウェブサイト
★1 「トランシエント云々」
トランシエッタ、トランシエント・シェイパー、トランシエント・ブースタなど、製品によって好き勝手な名前がついています。どんなエフェクタか分かるように”トランシエント”という発音が入っているのが共通です。
ここで説明したBitterSweetは初心者向けのおとなしいエフェクタですが、曲を破壊するほど強力な奴もあります。みなさんもいい感じのを探してみてください。
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