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仲間内で注目される方法は、ある 1/3

仲間内で注目される方法はあります。序文として、誰でも本音は仲間内で注目されたいよね、という話です。

本音は仲間内で注目されたい

なんというか、
「現在の自分に出来るか出来ないか」で未来を選択していると、こぢんまりした凡々たる人生に甘んじることになりますよ。ってそれの何が悪い?多くの人が「私は今の自分に満足している」と、口では答えるでしょうけど。

でも一方でmixiやFacebook、ツィターなどのSNSが大流行していて、みんな我がちに身の回りの(どうでもいい)写真や日記などを矢継ぎ早に投函しています。その動機はつまり「みんなの仲間はずれは嫌だけど……でも仲間内に埋もれてしまうのも嫌」「自分は仲間内で注目されたい」★1 といった、そんなところでしょう。「私は凡々たる自分に満足している」なんて口では答えたって、それは自己欺瞞だってことです。

自己欺瞞する人はカモにされてしまう★2

こぢんまりした凡々たる人生に甘んじることの何が悪いか。
もちろん「私は凡々たる自分に満足している」と自己欺瞞するからです。

何であれ自分で自分を騙していいわけがない。
特にこのような心の奥深くにある衝動を、あたかも存在しないかのように自分を騙していると、嘘に対して覿面に耐性がなくなります。自分にとって都合の悪い真実から目をそらすために、心地よい嘘を積極的に信じるようになります。

まあ古き良き時代だったならそれでもよいでしょうが。
今の時代、すぐに詐欺ビジネスのいいカモにされますよ。

例えば、人によっては身を削ってまで熱心にFacebookやツィターに投稿していますが、それが正にそのいい例です。あなたはあなたの大切な時間と……もっとずっと大切な将来の可能性を棄てて、SNSの運営会社が肥え太るために、自ら進んでせっせと無償で貢献し続けているお人好しってわけです。

仲間内で注目されたい自分を認めよう

なんでも個人差や程度の差はありますが。
少なくとも現在進行形でmixiやFacebook、ツィターにどっぷりはまっていて、せっせと記事やつぶやきを投函している人は、「自分は仲間内で注目されたいタイプの人間なんだ」と自覚するべきです。

そう自覚しないと、あなたはあなたの人生をほんとうに自分の物にできないし、いつまでたってもほんとうに仲間内で(といわず世界から)注目される特別な人間になることはできません。

★1 仲間内で注目されたい
ヒトという種が生き延び子を成し寿命を全うするには、他の獣のように自然環境の脅威や外敵から身を守るだけでなく、お互い同士の競争――同じ社会集団に属しているヒトとヒト同士の競争に勝ち優位に立つ必要もありました。(進化論の社会選択の話です。)ヒトが社会集団を形成するほ乳類として進化して数百万年……ヒトが、同じ社会集団に属している他の個体よりも優位に立ちたいという衝動は、すでにDNAに組み込まれています。

平たく言うと、
仲間内の一人だけがオイシイ思いをしたり、注目されたり賞賛されたりすると「あ、いいな。私もっ……!」と誰でも心の奥底で無条件に反応してしまうってことです。どうしょうもなく血が叫ぶってことです。

もちろんそんな衝動をダイレクトに行動に表してしまうと――誰もがみんな本能のまま行動してしまうと、世の中は大変なことになりますから。その場はひとまず我慢しようとか、努力してゆくゆくは自分も同じ立場になってやるぞとか。そのような穏便な行動を採択するように行動のバランスを取るように、ヒトはそっち方向にも進化してきました。

「私は今の自分で満足している」と自分で自分を騙す――自己欺瞞もそうした穏便な適応の一つです。しかし適応のやり方としては、他人の足を引っ張るよりはましですが、最悪の部類に入ります。だって問題を棚上げするだけで、いつまでたっても解決しませんからね。

★2 自己欺瞞する人はカモにされてしまう
自分で自分を騙すこと――自己欺瞞はほんとうに危険な行為です。自己欺瞞する人が必ずしも同じ末路をたどるわけではありませんが、運が悪いと、最悪の地獄を味わい苦しみながら死ぬことになります。ってもそんな宗教めいた道徳めいたことを言っても今の人の心には響かないでしょうから。分かりやすく現金な損得の話で例えています。

でもほんとうに自己欺瞞はやめた方がいいです。

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