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ウィングカンテレの弾き方、メンテナンス

ウィングカンテレは北欧フィンランドの新しい弦楽器です。
ウィングカンテレの弾き方教室第12回、カンテレのメンテナンス(金属まわり)について。
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カンテレの金属部品は錆びます。
ペグと弦はそれほどでもない★1 のですが、バーが錆びます。蒸し暑い夏場はハードケースに収めていても真っ赤になります。

ネットで調べた感触として、涼しく乾燥したフィンランドでは、カンテレはそれほど錆びないようです。「鉄で出来ているんだから少しくらい錆びるでしょう」と、のどかなものです。もともとヨーロッパの人にとって、アジアの錆害は想像を超えているところがあります★2 。だからこの件は、私たち自身でなんとかするしかありません。

バーは太い鉄の棒で出来ています。だからこれの表面が錆びたからといって、すぐにカンテレがだめになるとは考えられません。しかし見た目は最悪だし、このまま錆が進むと…と想像すると気持ちのいいものではありません。一度錆を落として、表面保護剤でコーティングしておくといいでしょう。


用意するもの

錆落とし剤
ここで使用したのはギター用の『FERNANDES SCRATCH MENDER 946』
表面保護剤
ここで使用したのはギター用の『FERNANDES SURFACE PROTECTOR 956』
水糸
ここでは7号を使ったけど、もう少し細い方がよかったかも。
ハサミ、爪楊枝、ティッシュペーパー
ハサミは水糸を切るのに使う。爪楊枝は細かい作業用

バーの磨き方

  1. 水糸を1mくらい切る
  2. 切った水糸をバーにくるっと巻きつける
  3. 爪楊枝の先で錆落とし剤をすくいバーにこすりつける
  4. 水糸を両手で持ってバーをごしごし磨く
  5. 水糸の錆落とし剤の付いていない部分で更に磨く
  6. 水糸を新しいのに取りかえる
  7. 爪楊枝の先で表面保護剤をすくいバーにこすりつける
  8. 水糸でバーをごしごし磨く
  9. 水糸の表面保護剤の付いていない部分で更に磨く

弦の磨き方

せっかくの機会ですから、いっしょに弦も磨いておくといいでしょう。

  1. ティッシュペーパーを小さくちぎって錆落とし剤をつける
  2. 錆落とし剤をつけたティッシュで弦をごしごし磨く
  3. 新しいティッシュをちぎって、更に弦をごしごし磨く
  4. ティッシュペーパーを小さくちぎって表面保護剤をつける
  5. 表面保護剤をつけたティッシュで弦をごしごし磨く
  6. 新しいティッシュをちぎって、更に弦をごしごし磨く

★1 ペグと弦はそれほど錆びない
程度の問題でやっぱり錆びます。一度磨いて表面保護剤でコーティングしておくとしばらく錆びません。

★2 ヨーロッパの人はアジアの錆害を想像できない
そのような逸話はいくらでもあります。うちで販売しているドイツのカイサドラムも、初代バージョンは錆びました。

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