倍音楽器、ラッパ 4
倍音を強調して音程を出すラッパは、倍音に含まれない音程を出すことができません。ドレミファを不足なく演奏するために、なんとかして管の長さを変えて倍音の並びを変えてやる必要がありました。
あつめてみた
一番てっとりばやい解決はへたな細工をしないで、長さの違うラッパを必要なだけ集めてしまうことです。出したい音程に応じてラッパを取っかえ引っかえします。
図はマール社出版『楽器』から転載しました。「南アメリカの大トランペット」と説明があるだけで、ネットで調べてみましたがそれ以上の詳細は分かりません。でもこれだけの長さがあればかなり豊かな倍音が出るはずなので、2オクターブ以上出るのではないでしょうか。つっこみどころ満載なこのラッパはマルチベルトロンボーンというそうです。サキソホンの発明者アントニー・J・サックスの作。音源のないのが残念。
なおマルチベルトロンボーンは浜松楽器博物館で実物を見ることができます。楽器の好きな人なら2時間は時間をつぶせるお薦め所、JR浜松駅のすぐそばです。
»浜松楽器博物館
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