倍音楽器、ラッパ 3
倍音を強調して音程を出すラッパは、倍音に含まれない音程を出すことができません。ドレミファを不足なく演奏するために、なんとかして管の長さを変えて倍音の並びを変えてやる必要がありました。
コルネットは笛のように指穴のあるラッパです。指穴を開けると音響上の管の長さが短くなります。
指穴をあけてついでに曲げてみた
これはコルネット族で最も大型の楽器。16世紀末にグレゴリオ聖歌隊の男声低音パートを補強するために発明されたこの楽器は、その形状からセルパン(=大蛇)と名付けられました。ぐにゃぐにゃ曲がっているのは、そうでないと指穴に手が届かないからです。
オーケストラでは華やかな音のするチューバなどに役を譲りましたが、暖かい音色に魅了される人も多く、いまだに現役の楽器らしい。
楽器があればもっと楽しい毎日
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