横笛の保管方法とメンテナンス
竹でできた笛は湿気すぎるとカビが生え、乾燥しすぎるとひび割れます。カビは擦り落とせばいいですが、ひび割れは修復が大変ですし、ひどくなると最後には割れてしまいます。だからひび割れに気をつけます。いつも笛を吹いていると適度に水分補給されるので、一年を通してひび割れの心配はあまりありません。それは確かにそうなんですが、数年もたつと私の横笛にもさすがにひび割れがちらほら見えてきました。
以下の記事は「おおざっぱに扱っても大丈夫だよ」という内容でしたが、やっぱりきちんと手入れしなければいけないなと、詳しく書き直すことにしました。
(2008年3月24日)
保管方法やメンテナンスについて説明していませんでした。ルネサンスフルートにかぎらず竹笛ならだいたいこんなふうに扱えばいいのかなと思っています。(何万円もする尺八や篠笛については専門家に確認してください。)
遊び終わったら
笛の管の中にたまった水分を拭きとります。Gキーのルネサンスフルートなら、リコーダの掃除棒の先にガーゼを巻いて管の中に突っこんで水分を拭きとります。
Dキーのルネサンスフルートは長くてリコーダの掃除棒では奥まで届きません。私は百円ショップで買った長い丸棒の先にガーゼをくくりつけて使っています。逆にCキーは小さすぎるので、百円ショップで細い竹串を買ってきて使えばいいかなと思います。
っても10分ちょっと吹いた程度なら、中を拭かなくても問題ないと思います。
中の水分を拭きとったら、人がふだん生活している部屋――適度な気温と湿度の部屋――だったら、そのままころんと放置しておくのが実は一番いいかもしれません。気になるならタオルやハンカチにくるんでおけばいいです。
私の笛の扱いはもっとぞんざいです。吹きっぱなしのまま裸で仕事机の脚に立てかけたりしています。
冬の時期の保管法
5℃くらいの寒い乾燥した部屋に何ヶ月も吹かずに置いておくと、乾燥が進んでヒビが入ることもあります。布で何重にもくるんだり木や紙の箱に入れたりしてください。でもそんなにするよりも、週に一度くらい息を吹き込んで人が生活している部屋に置いておく方が安全です。
(長期間吹かないのが笛には一番よくないようです。)
持ち歩くときは
竹でできたルネサンスフルートは軽くて丈夫なので、コンクリートの上に落としても壊れることはないでしょう。でも表面に傷がつくと悲しいので布にくるんで持ち歩くのがいいです。
汚れたら
汚れたらハンカチを水で濡らして拭きます。洗剤は…使わない方がよいと思います。特に焼き入れで表面装飾しているものは、ヘタに洗剤でみがくと模様が落ちてしまうかもしれません。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 横笛の販売は世界楽器てみる屋 ―ネコでも鳴らせる横笛です―
コメント
はじめまして。
先日は私のBlogに遊びに来て下さりありがとうございました^^
ルネサンスフルート・・素敵な音色ですね!
彫刻もキレイで吹いてみたい衝動にかられました。
インディアンフルートも柔らかな感じで好きです。
私自身は、銀色のフルートよりも
この暖かな感じの(形の)フルートに凄く興味をそそられます。
また、ゆっくり遊びに来させていただきます。
投稿者: ちあき | 2008年03月09日 10:32
ちあきさん、どうもです。
> ルネサンスフルート・・素敵な音色ですね!彫刻もキレイで吹いてみたい衝動にかられました。
日本の横笛――篠笛、龍笛etc――よりもやわらかな音がする気がします…よく使う音域が異なるせいかもしれませんが。模様が入るとまた異国情緒な雰囲気になりますよね。
> また、ゆっくり遊びに来させていただきます。
こちらこそよろしくおねがいします。あブログの方にコメントしておきましたので。
ではでは
投稿者: すだれ | 2008年03月09日 18:05